キーワード選定の際に、あなたは何のツールを使っていますか?
Googleのキーワードプランナー・Googleサジェスト・ラッコキーワード(旧関連キーワード取得ツール)・good keywordなどが有名だと思います。
それらのツールに是非、ubersuggest(ウーバーサジェスト)も加えましょう。ウーバーサジェストは一部有料ですが、無料でも十分使える非常に優れたツールです。
ubersuggest(ウーバーサジェスト)のおすすめの使い方を詳しく解説!
ウーバーサジェストはシンプルで使いやすく、初心者でも有効に使えるツールです。
ubersuggest(ウーバーサジェスト)とは?
ウーバーサジェストはSEOツールの一種で、NEIL PATEL(ニールパテル)氏が開発したツールです。通称、「はげの人」です。

サイトではNEIL PATELがロゴとしてデカデカ表示されているので、NEIL PATEL(ニールパテル)がツール名かと一瞬思いますが、ウーバーサジェストがツール名です。

ubersuggest(ウーバーサジェスト)は主に検索ワードのボリュームを調べるためのツールです。
この他にトラフィックアナライザー、SEOアナライザーというツールが含まれており、全部で3つのツールが無料で使えます。(無料版は一部制限あり。)
ウーバーサジェストが全体のツール名なのですが、キーワード検索ツールもウーバーサジェストですから名前が被っていて分かりにくいですね。
このubersuggest(ウーバーサジェスト)1つでSEOのかなりの部分をリサーチすることが可能ですので、ぜひ使い方を覚えましょう。
ubersuggestの使い方
ウーバーサジェストの最も使う頻度の高いツールは【検索ボリュームのチェック】です。
上記からウーバーサジェストのページに行けます。
ubersuggestはログインが必要?
以前までは無料で使う場合もログインすることによって一部制限が解除される恩恵がありましたのでログイン必須でした。しかし、現在は無くなっています。
ですので、無料で使う場合にはログインも何もせずにそのままサイトに行くだけでウーバーサジェストを使うことが出来ます。
それでは早速、ubersuggestを使っていきましょう。

検索窓にはドメインかキーワードのいずれかを入力して下さい。ドメインを入れたらそのドメインサイトの分析、キーワードを入れたらキーワードの分析をしてくれます。
今回は副業と入れて検索してみます。

すると、副業というキーワードのキーワード概要が表示されます。

SEO難易度など色々と表示されます。順に解説します。
①検索ボリューム 月間の検索数の目安 副業は165000となっています。
②SEOの難易度 検索で上位表示させる難易度を表示 副業は難易度83
③有料難易度 Google広告を使ってアクセスを集める難易度を表示 副業は74
④クリック単回 Google広告の1クリックあたりの単価目安
⑤通称はげの人からのアドバイス。基本無視でOK。

⑥検索ボリューム 検索ボリュームはモバイルとパソコンの数字が分かるようになっています。この図では数字が無いですが、もちろんそれぞれの数値が分かるようになっています。(ウーバーサジェストの検索ボリュームはGoogleのキーワードプランナーから引っ張っているので、数値が同じになっています。)
⑦クリック分布 検索ボリュームのうち、SEOから流入した人の数。Google広告での流入数などを表しています。クリックなしは何からの流入なのかは分かりませんでした。
⑧検索者の年齢分布 検索した人の概ねの年齢層の割合が分かります。ただ、このデータは信憑性があるのか正直疑問です。大抵、どれもかなり若い年代が検索者の大半を占めるからです。スマホを持っているのは若者が多いとは言え、終活というワードでも20代と30代で8割を占めていたので、「ホントかよ、就活と間違っとんか!!」と思いました。

⑨キーワード候補の欄 この一覧ページではキーワードが一部しか表示されていないので、下部の【キーワード候補を全て見る】をクリック すると、以下のように全部のキーワードが表示されます。

⑩キーワード候補が表示 サジェスト・関連・疑問・関係・比較の5項目あります。よく使うのがサジェストキーワードと関連キーワードです。⑩の関連キーワードをクリックすれば関連キーワード候補に切り替わります。疑問・関係・比較は数も少ないですし、参考程度で私はほとんど使いません。
⑩B キーワードの詳細 VOLはキーワードのボリューム。CPCはキーワードのクリック単価(単価が高い程、稼げるキーワードの可能性あり)PDは有料検索(広告)の競合度合い。SDはオーガニック検索の競合度合い。
⑪スクロールバー ずずいと下までスクロールさせることで494のキーワードを全てチェック出来ます。
⑫CSVで出力 CSVで出力することでエクセルなどで保存が可能。ただし、エクセル内で全てのキーワードがバグっていることもありました。クリップボードにコピーはメモ帳などに貼り付けるのに便利です。ただし、こちらもキーワードのみのコピーで検索ボリュームなどがコピーされないことも多く、使いにくいと感じます。なので、私の場合、出力せずにそのままリサーチすることが多いです。

⑬当該キーワードの上位ページを表示 URLをクリックすると、そのURLでのトラフィックアナライザー分析になってしまう。⑬の部分をクリックすると左のURLのページを確認出来る。
⑭流入見込み:該当キーワードでそのURLに流入している見込みアクセス数 リンク:該当URLにいくつ被リンクがあるかを表示。 DS:ドメインスコア 該当ドメインの強さを表示。 SNSシェア:SNSでどれだけシェアされているかを表示
⑮CSVで出力 出力することによりエクセルなどでの保存、表示が可能。
ここの項目(GOOGLE SERP)で該当検索ワードで上位表示されている実際のサイト・アクセス数・被リンク数・サイトの強さなどが大まかに分かるので非常に便利。

⑮コンテンツ候補 当該キーワードで支持されている人気のコンテンツを表示。SNSのシェア数が高い順に並べているようです。ただし、これらの上位サイトの内容を確認してみると全く人気コンテンツから外れていることも多く、私は参考にしていません。GOOGLE SERP(キーワードの上位ページ)の方を基本的には参考にしています。
以上がウーバーサジェストの大まかな使い方になります。次にウーバーサジェストの効果的な使い方について解説します。
ubersuggest(ウーバーサジェスト)の特徴
ウーバーサジェストでは指定したキーワードの検索数、共起語や関連語句、ライバルの強さなどを一気に調べることが出来るので、これを参考にして記事の内容を決めていきます。
共起語とは?
あるキーワードが含まれた文章コンテンツの中に、そのキーワードと一緒に頻繁に出てくる単語のことです。
たとえば、「副業」というキーワードなら、「おすすめ」「在宅」「確定申告」など、同じ文章の中に出てくる可能性が高い単語のことを共起語と言います。
この共起語をどんどん拾っていくことで検索者のニーズを満たすSEOに強い記事を作ることが出来るということです。
ウーバーサジェストは共起語の検索がかなり優秀で、関連キーワードで調べればかなり細かい共起語まで調べることが出来ます。
サジェストキーワードと関連キーワードの違い
ウーバーサジェストのサジェストキーワードは副業で検索した場合、副業+○○というキーワードしか拾えません。

これに対して、関連キーワードは○○+副業のようにキーワードが2語目にくる複数キーワードも調べることが出来ます。

大抵のキーワードはサジェストキーワードでも補えているのですが、注目すべき点は赤枠で囲った【プログラミング 副業】というキーワードです。
検索数も多くCPC(広告単価)も高いので稼げる重要なキーワードですがサジェストキーワードでは出てきていません。
ウーバーサジェストの関連キーワードはかなり優秀で色々なキーワードを拾ってくれます。副業の場合、サジェストが494に対して関連キーワードが4万超えです。
この関連キーワードの表示数は大変多く、Googleのキーワードプランナーを遥かに上回る程優秀です。
SEO記事のキーワード調査に最適
SEO記事のキーワード検索に関してはahrefsなどの他のSEOツールよりもウーバーサジェストの方が優れており、私はキーワード選定時はウーバーサジェストをメインに使っています。
(ahrefsはyoutubeやamazonの検索数も調べられるので、この点はウーバーサジェストには無い優れた機能です。)
キーワードに関しては多すぎて困ることはありません。仮に見出しに使わなくても、文中に使うことも出来ますのでウーバーサジェストのように関連キーワードを多数表示してくれるのは助かります。
PPCアフィリエイトや広告出稿がメインの場合にはキーワードプランナーが適していると思いますが(そのためのツールですし)、SEO記事のキーワードリサーチにはウーバーサジェストの方が使い勝手が良いです。
Googleのキーワードプランナーがあるからウーバーサジェストがノーマークだった方は一度使ってみることをお勧めします。
類義語は拾えない
キーワードプランナーは指定したキーワード以外の類義語も拾ってくれますが、ウーバーサジェストはこれが出来ません。
ウーバーサジェストの場合、例えば「副業」で検索すると「副業 おすすめ」や「プログラミング 副業」など、必ず「副業」という言葉が入ったキーワードしか表示しません。
キーワードプランナーでは「副業」で検索すると「お小遣い稼ぎ」や「稼ぐ」のような意味の近い言葉も表示してくれるので、自分では思いつかなかった類義のキーワードを知ることが出来ます。
ですので、キーワードプランナーで、「お小遣い稼ぎ」や「バイト」のような類義語を拾い出して、それらのキーワードをウーバーサジェストで検索すればOKです。
この点を考慮すると、SEO記事のキーワード選定時にはウーバーサジェストとキーワードプランナーを併用することが最も最良だと思います。
ウーバーサジェストの無料版と有料版の違い
ウーバーサジェストの無料版
・ログインも会員登録も必要なし。
・キーワード検索ではサジェストキーワード、関連キーワードは100件まで、疑問、関係、比較キーワードは25個まで見られる。
・現状では10回~15回くらいが1日の検索上限になっている
ログインも会員登録も必要なし
以前はGoogleアカウントのログインが必要だったのですが(ログインしないと著しく機能を制限された)、最近はGoogleログインも会員登録もなしで使えるようになりました。
無料版でもお手軽にキーワードを調べられるのでお勧めです。
キーワード検索の表示数に制限あり
無料版のウーバーサジェストでは、キーワード検索はサジェストキーワードと関連キーワードは100件まで、疑問、関係、比較キーワードは25個まで見ることが出来ます。
リサーチに重要なサジェストキーワードと関連キーワードが100件まで見られるので、無料版でも不便を感じることはあまり無いと思います。
そうとうなビッグキーワードでも無ければキーワードが100件まで見られれば全く問題ないレベルです。(関連キーワードはもう少し欲しいところですが。)
以前は50件までだったのですが100件に変更になったようで、この変更はかなり利用者にはありがたいと思います。
2語以上のキーワードの検索ももちろん可能なので、ビッグキーワード単体で調べた後に気になる複数キーワードを調べれば、かなり多くのキーワードを調べることが出来ると思います。

このように、複数キーワードを何回に分けて調べれば、副業のようなビッグキーワードでも詳細にリサーチが可能になります。
また、無料版でもウーバーサジェスト、トラフィックアナライザー、SEOアナライザーの3つのツールが使えます。(SEOアナライザーのサイト監査は使えません。サイト監査については後述。)
1日の使用回数に上限あり
現状では10回~15回くらいが1日の検索上限になっています。
私の場合、回数にはなぜか差異があって10回くらいで制限がかかることもあれば、もう少し使えることもあります。概ね10~15回の間くらいな印象です。
一気にキーワード調査がしたい時には正直かなり物足りないですが、毎日少しずつ調べる分には問題ないと思います。
キャッシュを消せば上限も消える?
キャッシュを消しても、制限は解除されませんでした。
他のブラウザを使っても同様で駄目でしたが、スマホなど完全に別の媒体を使えば問題なく使えました。
使用回数制限はツール全体で共通
ウーバーサジェスト、トラフィックアナライザー、SEOアナライザーの3つのツールがubersuggest(ウーバーサジェスト)にはありますが、使用回数は3つのツールで共有になります。
ウーバーサジェストで全ての使用回数を使い切ってしまったらその日は他のツールも使えません。
逆も同様です。仮にトラフィックアナライザーで使用の上限に達したら、ウーバーサジェストもその日は使えなくなります。
ubersuggestは無料版は使えない?
ウーバーサジェスト自体は価格を考慮すれば有益なツールですが、無料版は制限があるため、これを考慮すると実用的かと言われると何とも言えません。
ガッツリSEOサイトを作る場合や競合の調査をまとめてする場合には無料版では全く不足すると思います。ブログの初心者がキーワードの調査のために使うには非常に良いツールだと思います。
ウーバーサジェストの有料版
- 制限なしで3つ全てのツールを使える
- プロジェクトが追加出来るようになる
- プランはパーソナル・ビジネス・エンタープライズの3つ
- 月払いと買い切りプランがある
- 制限なしで3つ全てのツールを使える
全てのツールを制限なしで利用可能
有料版では制限なしでウーバーサジェスト・トラフィックアナライザー・SEOアナライザーの3つのツールを使うことが出来ます。
正直、ubersuggestのキーワード検索は頻繁に使いますので無料版だと1日の上限に達することは珍しくありません。これだけでも有料版の価値はあります。
プロジェクトが追加出来るようになる
有料版ではダッシュボードに自分のサイトをプロジェクトとして追加することが出来ます。
自サイトが指定したキーワードで何位かの順位をチェックしたり、SEO上の問題が起こってないかを随時チェックしてくれます。
私自身はこのツールはそこまで重宝していないです。
GRCやランクトラッカーの代わりにはなり得ない
このプロジェクト管理によって指定キーワードのオンタイムの順位を確実に拾えるならば、GRCやランクトラッカーなどの順位検索ツールの代わりになりますので一気に神ツールになれます。
しかし、現実は甘くなく、それらの順位検索ツールの代わりにはなりません。
キーワードは100件まで
プロジェクト管理によるキーワード追跡は、1サイトにつきキーワードが100件までしか登録が出来ません。仮に1記事につき1キーワード、2キーワードずつ追加したら、すぐに上限に達してしまいます。
キーワード順位にタイムラグ
ウーバーサジェストのキーワード追跡はオンタイムのGoogle検索データを拾ってくる訳ではありません。これが致命的な部分です。
検索順位はオンタイムのデータが表示されることが最も重要です。順位が上がったor下がったら即対策が必要だからです。
GRCやランクトラッカーはその日のキーワード順位を表示してくれますが、ウーバーサジェストはウーバーサジェスト内のデータから順位を表示しています。
実際のGoogleのキーワード順位に比べて数日~数週間のタイムラグがあり、このタイムラグはキーワードの順位チェックにおいて致命的な欠陥となるため、私はウーバーサジェストのキーワード追跡は全く参考にしていません。
プランはパーソナル・ビジネス・エンタープライズの3つ
ubersuggest(ウーバーサジェスト)にはパーソナル、ビジネス、エンタープライズの3つのプランがあります。
ウーバーサジェストの有料版価格

価格はそれぞれ、パーソナル月額2999円、ビジネス月額4999円、エンタープライズ月額9999円となっています。
海外SEOツールのほとんどは米ドル価格なのに対して、ウーバーサジェストは日本円価格なのは分かりやすくて良いと思います。
それぞれのプランの違いは?
それぞれのプランで使える機能は全く一緒です。メールサポートも全てのプランについています。
最も大きな違いは追加出来るプロジェクト数になります。
簡単に言えば、ウーバーサジェストを使って自分のサイトを管理してもらうのですが、その管理出来るサイトの数が違って、パーソナルが3サイトまで、ビジネスが7サイトまで、エンタープライズが8サイト以上(無制限?)となっています。
おすすめのプランはどれ?
ずばりパーソナル一択です。そもそもウーバーサジェストのプロジェクト管理にそこまで大きなメリットを感じませんので、現時点ではたくさんサイトを管理出来る必要性を感じません。
私はウーバーサジェストは主にキーワード検索ツールとして使っており、その使い方ならばパーソナルプランで全く問題ありません。
むしろサイト管理もトラフィックアナライザーとSEOアナライザーもいらない!ウーバーサジェストのキーワード検索だけで良いからもっと安いと良いのにと思ってます。
月額払いと買い切りプランはどっちが良い?
買い切りプランもある
ウーバーサジェストは一回支払い限りの買い切りプランがあります。

買い切りプランの価格

買い切りプランはパーソナルが約3万円、ビジネスが約5万円、エンタープライズが約10万円となっています。
月額プランの10ヶ月分の価格です。私は買い切りプランで契約をしています。

月額3000円は正直、高いと感じるので買い切りの方がお勧めですが、正直不安もあるのが本音です。
ubersuggestの運営方法に一抹の不安
以前は完全無料
ウーバーサジェストは2019年までは制限なしでの完全無料のツールでした。
そこから一部、現在のような有料ツールになったのですが、始めは月額1000円くらいの販売でした。
年払いで2ヶ月オフの1万円くらいの価格です。
それが数ヶ月経過したら一気に3倍の月額2980円、年払いが29800円になりました。この時点で少しあれ?と思いました。
期間限定?での買い切りプラン
月額3倍にしたことで有料会員が増えなかったのか、ubersuggestは2020年の8月に期間限定オファーで買い切りプランを販売しました。
買い切り価格は年払いと同じ29800円と破格です。
カウントダウンタイマー付きで、いかにも期間限定という演出でしたので、せっかくの機会だし買い切りで購入しようと決意して購入したのですが・・・
カウントダウンタイマーは消えましたが2021年以降も29800円で買い切りプランでの購入は可能になっています。特に期間限定では無くなっているようです。
年払いが無くなる
以前は月額払いと年払いの2種類だったのですが(年払いは2ヶ月分オフ)、今は月額払いと買い切りプランの2種類になっています。
このようなコロコロと仕様変更をしている会社は信用出来ないことが多いので不安も感じています。
ちなみに年払いでパーソナルプランをすでに契約している方は買い切りプランの購入は出来ないようです。
既に有料プランに加入している場合は、買い切りは利用できない
私はパーソナルプランの年払いを利用しているのですが、その場合同一プランの買切りプランは利用できませんでした。
ビジネスやエンタープライズといった上位プランの買切りプランは購入できますが、流石にそこまでの必要性は感じませんので、今は静観している状態です。
引用元:SEOブログhttps://www.zbuffer3dp.com/seo/ubersuggest-buyplan/
これってどうなの?って正直思います。すでに年払いしている人は自動的に買い切りプランに移行してあげても良いと思うのですが。
現在は年払いの支払い方法は無くて、同じ価格で買い切りプランがある訳ですから完全に代替サービスのはずです。
これで年払いの方が期限が来たら自動的に買い切りプランに移行するなら納得ですが、どうなることか。
今後も使えるかは不明
運営がブレブレなので、今後買い切りプランがもっと安くなる可能性もあるし、高くなる可能性もあると思います。
また、買い切りプランは本当に期間限定のことで無くなってしまい、いずれ年払いプランに戻る可能性もあるかもしれません。
しかし、反対に無料で使える範囲がもっと広がって有料版の価値がほとんど無くなるかもしれません。
また、現在はキーワードプランナーと同じ数値が出るので非常に有益なウーバーサジェストですが、これがキーワードプランナーとの連携が無くなり数値が不正確になったら一気に駄目ツールに成り下がります。
このようにウーバーサジェストは無料で使える範囲もコロコロ変えてますし、ツールの成り行き次第では有料プランに価値があるのかはどうとでも転ぶので何とも言えないです。
ただ、私はこのツールに月額2980円は正直高いと思っています。もしも有料版を使うならやっぱり買い切りがお勧めかなぁって感じです。
7日間の無料お試しを使おう
まずは7日間、有料版を無料お試し出来ますのでそれでウーバーサジェストを使い倒してから考えてみても良いと思います。迷ったら解約で全く問題ないですからね。
有料版はGoogleログイン必須
ウーバーサジェスト無料版はログインも会員登録もなく使えますが、有料版はGoogleログインが必須となっています。
そして、Googleログインをした後にUbersuggestへの権限の付与として【サーチコンソールデータ表示の許可】を求めてきます。

拒否すると、以下の画面になります。

つまり、Googleアカウントに紐付いているサーチコンソールデータの表示を必ず許可しないと駄目なようです。
サーチコンソールデータの紐付けが嫌なら別のアカウントで紐付け
どうしてもサーチコンソールデータの表示をウーバーサジェストに許可したくない場合には、別途、サーチコンソールと紐付いていないGoogleアカウントでログインすれば問題ありません。
ただ、ウーバーサジェストの有料版を使うという前提だと普段使いしていないアカウントでは切り替えが面倒なので、せめてサブで使っているアカウントくらいにした方が良いと思います。
私はGoogleクロームでそのままウーバーサジェストも使いたかったので、ちょっとビビりながらもメインのアカウントでサーチコンソールと紐付けました。サイトの情報は抜かれ放題だとは思いますが、今のところはそのほかには特に問題ありません。
トラフィックアナライザーの使い方
ウーバーサジェストの解説は終わったのですが、ウーバーサジェストには他にもトラフィックアナライザーとSEOアナライザーという2つのツールがあります。
これらのツールはウーバーサジェスト程は使い勝手が良くなくて、正直微妙なツールと言っても良いでしょう。
ただ、それはahrefsなどの有料ツールと比べればということであり無料で使えること(もしくは買い切りで格安で使えること)を考えると十分に利用価値のあるツールですので、補助的に使っていく分にはアリです。
しかし、そもそもウーバーサジェスト自身は「ahrefsやmoz、semrushに比べると安いですよ!」と公言しているので、それらのツールに比べてだいぶ劣ってしまうのはどうなの?とも思います。もう少し頑張ってほしいかなというのが本音です。
トラフィックアナライザーとは?
トラフィックアナライザーでは調べたいドメインのドメインスコアや被リンク、オーガニックキーワードの数と具体的なキーワード名、そして月間オーガニックトラフィックを1年分調べることが出来ます。このトラフィックアナライザーによって競合サイトがどんなキーワードでどれくらいのアクセスを集めているかが分かります。
まずはウーバーサジェストのトップページに調べたいサイトのURLを入れましょう。
検索窓にURLを入れて検索をクリック。

トラフィックアナライザーの概要ページ
検索窓にURLを入れるとトラフィックアナライザーの概要が表示されます。(キーワードを入れるとウーバーサジェストの概要ページが表示される。)
以下、ヤフーJAPANのyahoo.co.jpで検索した際のドメイン概要です。

- オーガニックキーワード ドメインのランクに影響しているオーガニック検索キーワード数。
- 月間オーガニックトラフィック ドメインがオーガニック検索で見込める月間トラフィック数。
- ドメインスコア ドメインがどれくらい強いかを被リンクなど、様々な要素から算出した数値。0-100までで表示。
- 被リンク数 ドメインにどれくらいの被リンクが付いているかの総数。
- 月間オーガニックトラフィックの1年間の推移
ウーバーサジェストはGoogleのキーワードプランナーの数値が出ますが、トラフィックアナライザーはウーバーサジェスト独自の数字になります。
ですので、この数値がどれくらい正確なのかを把握しておくことは非常に重要です。
①オーガニックキーワード
ドメインのランクに影響しているオーガニック検索キーワード数。つまり、検索流入が見込めるキーワード数ということになります。100位までの数が表示されています。
トップページだけでなくサイト全体のキーワードを計測しています。
②月間オーガニックトラフィック
月間オーガニックトラフィックとは検索によって流入してきたアクセス数のことです。WEBサイトやSNS経由・ダイレクト流入・広告での流入はカウントされていません。
ですので、サイトの実際のアクセス数とは大きな差がある可能性も高いので注意が必要です。
月間オーガニックトラフィックは正確か?
正直、オーガニックトラフィックの数値は正確とは言い難いです。
トラフィックアナライザーでyahooJAPANを検索した結果ではオーガニックトラフィックが23万アクセスと表示されます。めちゃ少ないですね。
ahrefsで調べると2億3千4百万アクセスと表示されています。こちらの方が実数値に近いのは間違いないでしょう。

基本的にウーバーサジェストは実際の検索流入数よりもかなり少なく表示される傾向にあります。実際の数値の5分の1~20分の1とかそのくらいのレベルになります。
2020年11月にシステムが改善
11月よりウーバーサジェストの検索流入数のカウントシステムが変更になり正確性がアップしました。

上記はヤフーJAPANの検索結果ですが、23万アクセスだったのが11月から600万アクセスくらいまで増えています。
ヤフーJAPANの検索によるアクセス流入数がここまで急に変わるはずがなく、また他サイトでも11月から流入数が上がっていることからウーバーサジェスト側のシステム変更によるものと推測されます。
他サイトもかなり実数に近いものも増えていて、以前に比べれば格段に精度が上がりました。similar webの無料版とウーバーサジェストを使えば、サイトのアクセス数はある程度判断出来ると思います。
それでも、まだまだ不安はありますが精度は上がってきているので、今後に期待です。
③ドメインスコア
ドメインスコアは被リンクやサイトの内部SEOなど、様々な要素を考慮して算出された数値です。
ヤフーJAPANの場合、トラフィックアナライザーの数値が96でahrefsが93(ahrefsの場合DRが参考値)となっています。


中古ドメインである当サイトの場合、トラフィックアナライザーではドメインスコア数値が45、ahrefsでは42です。


記事代行サービスのサグーワークスのドメインで調査すると、トラフィックアナライザーのドメインスコアが67、ahrefsは62でした。


ahrefsのドメインスコアは信頼度が高いので、それに近い数値が出ていることを考慮するとウーバーサジェストのドメインスコアは信頼度が高いと思います。
それもそのはずで、このドメインスコアに関してはMozのスコアをそのまま使っているようです。
ただ、全く同じ評価基準ではないので、ahrefsでは評価が高いのにウーバーサジェスト(Moz)では評価が著しく低く出るサイトもありますし、その逆もあります。
④被リンク数
ドメインにどれくらいの被リンクが付いているかの数値。
被リンクについては、SEOアナライザーで詳しく調べられるので、ここでは数値だけを参考目安にすると良いでしょう。
⑤月間オーガニックトラフィック
1年間の月間オーガニックトラフィックの推移をグラフで確認出来ます。

上記はヤフーJAPANのトラフィック推移です。
オーガニックトラフィック推移は正確か検証
トラフィックアナライザーでは月間オーガニックトラフィック自体がかなり少なく表示されます。
仮に少なく表示されても、それぞれの月の検索ボリュームで整合性が取れていればある程度参考にはなります。
そこで1年間のahrefsのオーガニックトラフィックと比べてみました。


上がトラフィックアナライザーで下がahrefsです。
かなり差があるように思います。ahrefsがほぼ横ばいで7月くらいからすこしずつ上昇しているのに対して、ウーバーサジェストのトラフィックアナライザーは逆に7月から下降しています。
大企業であるヤフーJAPANがたった3ヶ月の間に検索流入が半分以下になるとは考えにくいです。
試しにこのサイト自体の月間検索ボリュームも調べてみます。アクセスはまだまだ少ないですが0では無いですし、Googleアナリティクスとも比較できるので多少の参考にはなるでしょう。



上から順にトラフィックアナライザー、ahrefs、Googleアナリティクスとなります。
こちらもahrefsの方がアナリティクスにグラフの形が似ています。
ahrefsが必ず正確とは限りませんが、オーガニックトラフィックに関してはウーバーサジェストのトラフィックアナライザーよりもahrefsの方が正確であることが多いです。
⑥SEOキーワードランキング

SEOキーワードランキングは1年間のキーワードの順位とその割合がグラフで視覚的に表示されます。
緑の部分が1位~3位までに入っているキーワードの総数です。4-10位以降も同様です。
基本的には右肩上がりのグラフになっていれば、サイトが成長していると判断出来ます。特に重要なのは1位~3位までのキーワード総数なので、緑のグラフが右肩上がりになるのが理想です。
⑦トップSEOページ

トラフィックアナライザー概要の4番目はトップSEOページの項目になります。
トップSEOページはドメインのどのページからの検索アクセスが多いのかを分析したものです。
ヤフーJAPANはバグでうまくデータが表示されなかったので、日経新聞を例に致しました。ここに表示されているのはサイトのアクセス上位5ページだけになります。
もっと見たい場合には⑧の【このドメインにトラフィックを誘導しているページを全て見る】をクリックします。
もしくはサイドメニューにあるトラフィックアナライザーのトップページをクリックしても同じページに移動します。

⑧トップトラフィックページ一覧
【このドメインにトラフィックを誘導しているページを全て見る】をクリックするか、メニューのトラフィックアナライザーのトップページをクリックするとトップトラフィックページの一覧が見れます。

トラフィックページでは記事のタイトル、流入見込み数、被リンクをチェックすることが出来ます。
無料版では上記20位までしか見ることが出来ません。
⑨ページタイトルとURL
画像をコンパクトに収めているので記事タイトルとURLが一部隠れていますが、通常のPC画面いっぱいに開けば、記事タイトルもURLもほぼ見えます。
この例では【「為替・金利」のニュース一覧】というタイトルです。
記事タイトルをクリックすると、該当するページを確認出来ますので、アクセスの来ているページのコンテンツを詳細にチェック出来ます。
⑩流入見込み

流入見込みはそのページに訪れる検索流入見込みの数になります。この例では60588流入見込みというのが分かります。
ここの全て見るをクリックするとそれぞれ検索キーワードの詳細が確認出来ます。(無料版では上位5位までしか表示されません。)

キーワード、キーワードボリューム、該当ページの順位、流入見込み、CPCなどが確認出来ます。この例のページではドル円、為替 ドル、円相場などのキーワードで流入があり、順位は5位前後が多いことが分かります。
このように、そのページがキーワードの何位にいるのか、流入見込みはどれくらいなにか、SEO難易度はどれくらいのキーワードなのかがチェック可能です。
ページごとにチェックが出来るので、ドメイン全体のキーワードチェックよりも細かい分析が可能です。これを参考にして狙うキーワード、避けるキーワード、書く記事の内容などを詰めていくことが出来ます。
⑪被リンク

検索流入しているページの被リンク数です。この例では、該当ページに74の被リンクが付いていることが分かります。
個別ページに74の被リンクが付いているのはかなり強いページの可能性があります。全て見るをクリックすると、詳細がチェックできます。(無料版では上記5位までしか表示されません。)

被リンク元のページタイトル、ドメインスコアやページスコア、アンカーテキストなどが分かります。
この被リンクの数と質もページの強さをチェックするための大きな指標となります。
トップページSEOの正確性を検証
どのページからアクセスを得ているのかをチェック出来るトラフィックアナライザーのトップページSEOはどれくらい正確なのか?
当ブログを参考にahresfとGoogleアナリティクスと比較してみます。
Googleアナリティクス

ahrefs

トラフィックアナライザー

トラフィックアナライザーは精度それなり
ahrefsはさすがの精度です。順位の違いはあるものの、アナリティクスの上位10位までのページのうち、9ページが一致しています。
反対にトラフィックアナライザーは、アクセスの多いページでもランクインしていないものもあります。
また、アナリティクスではアクセスの少ないヤフネコの記事がアクセス多めに計測されており、不正確な部分もあります。(アクセスが少なくて計測が不正確になっている部分もあると思います。)
ahrefsが90%の精度とするとトラフィックアナライザーは60%~70%くらいという印象です。
どれだけ正確なリサーチが必要なのかにもよりますが、この差は致命的となることもあるので、競合をしっかりとリサーチしたい場合などにはトラフィックアナライザーでは役不足になるかもしれません。
⑫トラフィックキーワード
トラフィックアナライザー概要のラストはSEOキーワードです。
この項目はどんな検索ワードで流入しているのかをチェック出来ます。先程のトップページSEOがサイトのどのページからどんなキーワードで流入しているかをチェックするものだったのに対して、こちらのトラフィックキーワードはキーワードから流入をチェックします。

こちらは流入見込み順に表示されている状態です。【このドメインのランクに関連している全てのSEOキーワードを見る】をクリックすると詳細が表示されます。
以下のようにサイドメニューのトラフィックアナライザー⇒キーワードからも移動が出来ます。

⑬トラフィックアナライザーのキーワード

サイトに流入してきているキーワードのボリュームやページのポジジョン、流入見込み数が確認出来ます。(無料版では上記100位までチェックが可能です。)
検索ボリューム数順で並んでいる
さっきの概要ページでは流入見込み数順に並んでいたのに、こちらのキーワード一覧ページになると上記画像の赤枠部分のように検索ボリューム順に並べられます。
ここを流入見込み数順に並べ替えることも可能です。流入見込み数順に並び替えればそのサイトがどんなキーワードで集客しているか分かるので、必ず流入見込み数順に並べ替えましょう。
ただし、ここの流入見込み数が正しく反映されない時があります。

これの上2つを見てもらうと分かるのですが、キーワードのボリューム880に対して、流入見込みが2000を超えています。
ポジションが1位だとしても、キーワードボリューム自体を超えた流入見込みはありえないのでバグだと思います。
実際に流入見込み数順で並び替えせずに、ボリューム順でそのキーワードの流入見込み数を見たら正常な数値でした。
このように、まだまだ不正確な部分やバグがあるツールですので、その点を留意した上で使用して下さい。
トラフィックキーワードは正確か?
競合調査において、トラフィックキーワードの正確性は非常に重要です。ここが不正確ならば、そもそも調査自体が意味の無いものになりかねません。
トラフィックキーワードが正確かどうかはGoogleのサーチコンソールと照らし合わせないと分からないので、アクセス数は少ないですが当ブログにて検証したいと思います。
グーグルサーチコンソール

ahrefs

トラフィックアナライザー

トラフィックキーワードの正確性を考察
それぞれのトラフィックでまずポイントとなるのは、「ヤフオクの返品」です。当ブログにはヤフオクの返品方法に関する記事が最もアクセスを集めています。(記事作成時点。)
これに関してはahrefs、トラフィックアナライザーともに流入数1位になっています。流入の数や順位に関してはahrefsの方が正確なことが分かります。若干流入数が少なめになっていますが問題なく使えるレベルで正確です。
逆にウーバーサジェストでは流入数もかなり少なくなっていて不正確性が目立ちます。
「ウェブアートデザイナー」というキーワードがahrefsはしっかり2位になっているのに対して、トラフィックアナライザーは10位にも入っていません。
詳細ページに行ってよく調べてみましたが、トラフィックアナライザーではウェブアートデザイナーはランクインしていませんでした。
トラフィックキーワードは若干正確性に欠けるツール
トラフィックキーワードの正確性は競合調査において重要な要素ですが、トラフィックアナライザーは少し正確性に欠けると言わざるを得ません。
細かい部分が違うのは仕方がないですが、重要なキーワードがすっぽり抜け落ちてしまうのは問題だと思います。ahrefsは細かい部分は別にして、大まかにはサーチコンソールのデータと一致していることが分かります。
ahrefsの正確性が80%~90%くらいとしたらトラフィックアナライザーは50%~60%くらいかなという印象です。
ある程度のキーワードの傾向は問題なくつかめるので、トラフィックアナライザーは無料でも使えることを考えると私としては全然アリです。ただし、高い精度で競合調査をしたいならばahrefsやsemrushなどの高額ツールを使うべきだと思います。
2021年6月追記
2020年の10月くらいにウーバーサジェストの計測方法が変わり、アクセス数などの数値精度が向上しました。
トラフィックキーワードも少しは精度が向上しているものの、依然として重要なビッグキーワードを拾わないという現象は改善していません。
ahrefsの正確性が80%~90%くらいとしたらトラフィックアナライザーは60%~70%くらいに改善したかな、という印象です。
サブドメインやページごとの調査は出来ない
ウーバーサジェストのトラフィックアナライザーではサブドメインやページごとの調査は出来ません。これは大きなデメリットです。
noteやアメブロなどの調査が出来ない
今ではnoteを使ってビジネスをしている人は大変多く、noteで記事を多数書いているユーザーはかなりいます。そして、noteはGoogleにも好まれており上位表示されやすい媒体です。
noteで良い記事をたくさん書いているユーザーのアクセス数やキーワードを調べようと思っても、トラフィックアナライザーではドメイン全体でしかリサーチが出来ず、下層ページを個別に調べることが出来ません。
note全体となると、とんでもない数のアクセスとキーワードが出てしまうので、当然全く参考になりません。
サブドメインに関しても同様です。アメブロやfc2ブログなどの個人ブログはサブドメインで運用されていますが、それらのブログを個別で調べることは出来ません。
また、最近では大企業がサブドメインを使ってサイトアフィリエイトを積極的に行っていますが、トラフィックアナライザーではそれらのサブドメインの個別サイトも調べることは出来ないのです。
ahrefsならばprefix(下層も独自で調べられる)リサーチが可能なので、個別ユーザーのnoteやサブドメインのサイトもリサーチすることが出来ます。
下層ページやサブドメインの調査が出来ないのはウーバーサジェストというツールの大きな欠陥であり、ぜひ改善して欲しい点です。
トラフィックアナライザーは使えるか?
ウーバーサジェストのキーワード検索に比べると、トラフィックアナライザーは正確性に欠けて使い勝手があまり良くないなというのが本音です。
トラフィックアナライザーで最も重要なのはトラフィックキーワードです。競合サイトがどんなキーワードでアクセスを集めているかを知ることで、適切な戦略も立てられますし自分の知らなかったキーワードを発掘することも出来ます。
このキーワード自体が正確でなかったら調査自体が無駄なものとなってしまう可能性があります。当ブログだけでなく私が運営している他サイトでもチェックしましたが、やはりサーチコンソールのキーワードと違う部分が出てしまい正確性に欠けることは否めません。
具体的に言うと、【重要なキーワードの内、1つか2つが完全に抜け落ちている。】【キーワードの流入見込み数にサーチコンソールと大きな差がある】といった形です。
以上の理由より、私はトラフィックアナライザーはあまり使っていないのが現状です。
ただし、制限はあるものの、無料でも使えることは利点です。無料で競合サイトの検索キーワードをガッツリ調べられるツールは非常に少なくて、現状ではウーバーサジェスト一択ではないでしょうか。
無料のツールと考えるとトラフィックアナライザーは非常に優れているとも言えます。
SEOアナライザー
ウーバーサジェストの3つ目の機能はSEOアナライザーです。
SEOアナライザーとは?
SEOアナライザーは被リンクをチェックするツールです。どんなサイトのどのページから被リンクを受けているのかを調べることが出来ます。
この被リンクの量と質を調べることで、サイトの総合的な強さをチェックする指針となります。例えば、ページ数がまだあまり多くないのに上位表示しているサイトは被リンクが強い傾向があります。
被リンクは数よりも質が重要で、被リンク数が少なくても強いサイトから被リンクを得ている場合には一気に評価が上がることも珍しくありません。
クレジットカードのサイトを作るのならば、100の個人サイトからのリンクよりも三井住友銀行から1つのリンクをもらった方が断然強いということです。(実際にはリンクを得るということは個人サイトからでも容易では無く強いサイトからのリンクを得るのは非常に困難ですが。)
競合調査の場合には必ず被リンクの数だけでなく、どのようなサイトのどんなページから被リンクを得ているのかをチェックすることは非常に重要です。
SEOアナライザーの使い方
ウーバーサジェストのSEOアナライザーは使い方は非常にシンプルです。
まずは例のごとくウーバーサジェストのページに行きます。
検索窓に調べたいサイトのURLを入れましょう。

すると、トラフィックアナライザーの概要ページに行きます。(URLを入れた場合、基本的にはトラフィックアナライザーが表示されます。)
メニューよりSEOアナライザーの被リンクをクリック。(サイト監査は有料サービスなので無料では使えません。)

被リンクの概要ページ
被リンクの概要ページではドメインスコアや被リンク数などがチェック出来ます。

①ドメインスコア ドメインを総合的に評価した強さ。トラフィックアナライザーでも表示されます。
②被リンク ドメインの被リンク数を表示。ドメインスコアに影響のある被リンクのみを表示している。
③参照ドメイン ドメインに被リンクをしているドメイン数。例えば、ある1つのドメインからリンクを100本送られていたら、被リンクは100、参照ドメインは1となる。
④月間オーガニックトラフィック 1ヶ月間の検索による流入見込み数。トラフィックアナライザーでも表示されます。
⑤被リンク経時変化 被リンクと参照ドメインの数を図で表示。サイトの成長を視覚でチェック出来る。
⑥獲得&消滅被リンク 獲得or消滅した被リンクを図で表示。サイトの成長を視覚でチェック。
被リンクに関しては、被リンク数だけでなく参照ドメイン数が重要になります。
例えば、被リンク数が仮に1万あったとしても参照ドメイン数が10だったらば、10個のサイトからしか被リンクが無いということになります。
この場合、あるサイトが閉鎖するなどで1つのサイトからの被リンクが無くなったら、一気に1000~2000くらいの被リンクが無くなるかもしれません。
参照ドメイン数が多ければ、それだけリスクも分散されて、より安定した強いサイトと見なすことが出来ます。
もちろん、それぞれのドメインの強さも重要になります。
被リンク一覧

被リンクの概要の下部に被リンク一覧が表示されています。ここでそれぞれの被リンクの詳細がチェック出来ます。
⑦ソースページタイトル&URL 被リンク元のページのタイトルとそのURL(このページをソースページと呼びます。)ターゲットページは被リンクを受けているページのこと。
⑧ドメインスコア ターゲットページのドメインスコアの数値。
⑨ページスコア ターゲットページのページスコア。ドメインスコアが高くてもこのページスコアが低ければ質の高い被リンクとはみなされない可能性も。
⑩リンクタイプ 画像からのリンクかテキストからのリンクか。アフィリエイトリンクによくあるような画像ボタンは画像とみなされる。
⑪アンカーテキスト ターゲットページがどんなワードでリンクしているか。アンカーテキストによって被リンクの質も変わるので非常に重要。
⑫初検知日 ウーバーサジェストが初めてこの被リンクを検知した日。
⑬最終検知日 ウーバーサジェストが最後にこの被リンクを検知した日。
被リンク一覧はドメインスコア順で並んでいますが、ページスコア順に並び替えも可能です。
被リンクの質はソースページ(被リンク元のページ)のドメインスコアやページスコア、どのようにページ内でリンクが貼られているかなどを総合して算出されます。
ドメインスコアやページスコアも重要ですが、ソースページのどこから被リンクを受けているのかは特に重要になります。(サイドバーからの被リンクなのか、記事内で紹介されて被リンクされているのかなど。)
記事の内容と関連して紹介されて被リンクを受けているケースが最も評価が高くなります。
SEOアナライザーは使えるツールか?
個人的にはSEOアナライザーは問題ないレベルで使えるツールだと考えています。
ahrefs程ではないですが、SEOアナライザーでも被リンクはしっかり検知してくれます。中にはスルーされるものもありますが、重要な被リンクはカバーしている印象です。
ただahrefsに比べると、被リンクを検知するのが若干遅いので、中古ドメインの調査では少し不利な点もあるかもしれません。(直近まで運営していたサイトなどでの被リンク検知漏れがあるなど。)
しかし、直近まで被リンクをガンガン獲得していたサイトが捨てられるなんてことはあまりないので、中古ドメイン調査の場合も大きな問題は無いと思います。(価値の無い被リンクは省く傾向があるので、その点が少し気になるくらい。)
トラフィックアナライザーに比べればSEOアナライザーは十分に利用出来るツールです。
ウーバーサジェストよりahrefsの方が優れてる?
ウーバーサジェストの比較対象として記事に出てきていたahrefsというSEOツールがあります。
ウーバーサジェストとahrefsのどちらが優れているかと言うと、これは間違いなくahrefsの方が高機能かつ正確なSEOツールだと断言出来ます。
正直、比べるまでもないレベルで違いがあり、ツールの軽さ(ahrefsは大抵軽いがウーバーサジェストは重いことも多い。)、トラフィックキーワードの正確さ、被リンク検知の早さなど、総合的にahrefsの方が断然優れています。
価格はahrefsの方が高い
価格は段違いで高く、ahrefsのスタンダードプランの場合には1ヶ月約2万円で年間契約で概ね20万円かかります。
約3万円で買い切りのウーバーサジェストと比べること自体が間違っているとも言えます。
個人レベルではahrefsではなく、ウーバーサジェストで十分だと思います。
ウーバーサジェストはキーワード検索が優秀
ウーバーサジェストはキーワード検索の使い勝手は非常に優れています。私は基本的にはキーワード検索はウーバーサジェストをメインに使い、補助的にGoogleのキーワードプランナーを使っています。
ahrefsは一切使ってないです。ウーバーサジェストはキーワード検索だけでも価値のあるツールと言って過言ではないです。
共起語をかなり深い所まで調べられるので、その点は優秀だと思います。共起語とはあるキーワードと一緒によく使われるキーワードのこと。【高校 偏差値】の場合、偏差値が共起語になります。
ただし類義語はリサーチ出来ません。類義語は似た意味の言葉で代替が可能なキーワードのことです。例えば、ダイエットと痩せるなど。
類義語はキーワードプランナーを使ったり、自分で調べたりすれば分かることが多いので、特に大きなデメリットにはなりません。キーワード検索はウーバーサジェスト一択です。
ahrefsを契約すべきか?
金銭的に余裕があるならばahrefsをメインに使った方が良いと思います。
しかし、コンサルティングやSEO業者、サイト量産をしているアフィリエイターとかで無ければ毎日のように競合調査をすることは無いと思います。
たまに使う程度ならば月に2万円という負担はかなり大きいですよね。
私の場合、ahrefsは非常に高額なツールなので常に契約をしている訳ではなく、競合調査が多数ある時や新しい市場開拓の際だけ1ヶ月分契約をして使い倒すという使い方をしています。
ですので、普段使いは主にウーバーサジェストであり、簡単な競合調査や市場調査はウーバーサジェストで済ませることも多いです。(やっぱり1ヶ月で2万円は高いので。)
アフィリエイターやブロガーの場合には、中古ドメインでサイト量産でもしない限り、そんなに頻繁にSEOツールを使うことも無いのでは?と思います。(順位チェックの方が重要なので、GRCやランクトラッカーなどの順位チェックツールをまずは導入するべきだと思います。)
月額払いが当たり前のSEOツールにおいて、買い切りで使えるウーバーサジェストは私にとっては無くてはならないツールです。
ウーバーサジェストまとめ
ウーバーサジェストの概要
- ウーバーサジェスト(キーワード検索)、トラフィックアナライザー、SEOアナライザーの3つのツールを総合したものをウーバーサジェストと呼ぶ。
- ツールと書いているが、サイト上で無料で使えるのでダウンロードの必要は無し。
- 無料版は表示される順位が制限されるなどの制約がある。
- 有料版はパーソナル、ビジネス、エンタープライズの3つあるがパーソナル一択。
- パーソナル有料版は月額プランと買い切りプランがある。月額プランは月2980円で買い切りプランは29800円。月額2980円の価値があるかは疑問のツールなので、買い切りプランがオススメ。
- ただし、月額料金がコロコロ変わるなど運営がグダグダなので今後どうなるかは不透明。とりあえず、7日間の無料お試し期間で有料版のウーバーサジェストを試してみるのがお勧め。
ウーバーサジェスト(キーワード検索)のまとめ
- ウーバーサジェストのキーワード検索はキーワードプランナーと同じ検索ボリュームが出るので信頼度が高い。
- 関連キーワードはキーワードプランナー以上に様々な共起語やキーワードを拾ってくれるので、非常に優秀でSEO記事のキーワード調査には最適。
- ウーバーサジェストでは類義語は拾えない。例えば、副業で検索したら副業+○○か○○+副業しか調べられない。キーワードプランナーでは副業で検索すると、「稼ぐ」など他のキーワードも出てくるので、キーワードプランナーも併用するのがオススメ。
トラフィックアナライザーのまとめ
- 月間オーガニックトラフィック 実数値よりもかなり低く出る。5分の1以下なこともザラ。また月によって正確性にバラつきがあり不安定。ほぼ参考にならない。
- ドメインスコア ahrefsとほぼ同数で信頼度は高い
- 被リンク数 ドメインスコアに影響のある被リンクのみを表示するので実際の被リンクよりも少なめ
- トラフィックキーワードの正確性 重要なキーワードが抜けてしまったり、やや正確性に欠ける部分がある。ある程度の傾向はつかめるので無料で利用出来ると考えると及第点。より正確性を求めるならばahrefsなど1ランク上のツールを使うべき。
- サブドメインやページごとの調査は出来ないので、NOTEやアメーバブログなどを個別に調べることは出来ない。
SEOアナライザーのまとめ
- サイトのドメインスコアや被リンク数、被リンク元を調べるツール。
- 被リンク一覧でどんなサイトから被リンクを受けているかをチェック出来る。
- 被リンク元のページを見ることで、そのサイトがどんなサイトでどのように被リンクを受けているかをチェック出来る。
- ahrefsに比べると被リンクを検知するのが若干遅い。
- ただし、概ね重要な被リンクはしっかりと検知して表示してくれるので、十分に利用可能なツール。